罰と鎮魂

 
 
 
 
 
 
 
人の心に依存などしたら

最後に私は引き裂かれて

もう元には戻せないの

殆どの女は或る時点で

然う言ったものだけれど

君は重症の類ね

と言えば

或る女達は

心の闇を輝かせて

語り始める

私は壊れて仕舞うの

だから人の心には

依存しないの

行為のみに

依存して居るの

行為にのみ

ねえ見てほら私の心

たったひとりを

愛しただけで

こんなにも

焼け爛れて

張り裂けて

引き千切れて

踏み躙られて

潰れて

壊れて

崩れて仕舞った

病んで仕舞った

もう普通になんて

戻れないのよ

返して

返して

返して

私の物なの

私の

返してよ

泣き崩れた処で

其の涙を掻き消す様な

奇跡が起きる保証は無い

君を然うした男は無垢な

瑞々しい女を迎えるだろう

君に告げた愛の言葉を

丸で初めて告げるかの様に

瑞々しい女に

云って聞かせるだろう

然う予言してみせる気も

更々無い

だからせめて君に

云ってあげられる事は

いつか其の男には

目に入れても痛くない

己の命より大切な

掛け替えの無い

最愛の娘を持つ

そして

其の愛娘は

君と同じ轍を踏むのです








裁かれぬ罪への罰はね

思い掛けず

思い掛けない処で

与えられるものなの



覚えておくと良いわ
 
 
 
 
 
 
 











嗚呼

此の世の

悲恋たる悲恋を

掻き集めても

尚足らない悲劇の

此の世で最も

不幸で不遇で哀れな

お姫様

君は何を思ふ

























誰も彼も

紅葉の様な手をして

生まれて来たのに












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